遠くに住むこと
海外生活
日本を離れて23年。自分がスペイン、いや海外に住むなど夢にも思いませんでした。
現在は、1万キロ離れていても、日本国内にいても時間も気にせずコミュニケーションが誰とでも取れます。本当に素晴らしいことです。離れている日本の家族と料金も気にせずいつでもいくらでも話ができる。国際電話なんて言葉もう使わないですよね。
でも、やっぱり1万キロは遠いです。海外で生活されている方、国内でも大切な家族と離れている方、このコロナ禍、思うように行き来することができません。
去年はじめ日本政府による水際対策措置
によって、海外生活者の入国審査の厳しさ、私にしてみれば、ほとんど帰国禁止と言われているのと同じです。
2年に1度は家族揃って日本で夏休みを過ごすのが恒例でした。2ヶ月間マッタリと実家で嫌がられるまで過ごします。国内にお嫁に行ってたら、こんな風に実家で過ごすことも許されなかったでしょう。悪いことばかりではありません。
しかし、今の状況では去年に続き今年も無理そうです。
23年も日本を離れていると大切な人ときちんとお別れをすることができないこともありました。その都度、やっぱり遠いなぁ〜としみじみ感じます。
思いやる気持ち
離れて暮らすが故に、いくら心を許しあった仲でも語れないことがあります。それは相手に心配をさせないためです。
悲しいこと、苦しいこと、両親に全てを話せない時もありました。何事もなく、無事解決してから報告することがほとんどでした。それは両親も同じことでした。
語らずとも、気配で気づき合うこともしばしば。
近くに住んでいたら、もっと違った接し方をしていたでしょう。少し寂しい気もします。
大切な人達と離れて暮らすようになって、分かったことは、
一緒に過ごせる時間は精一杯楽しむこと。
できないことを考えて悩まず、今、自分に出来ることをする。
家族4人が楽しく健康で暮らしていることが伝われば、私の大切な人達は安心してくれる。
こんな事ぐらいしか今の私にはできません。 でも、いいんじゃないかと自己満足しています。